2017年12月19日
潰瘍性大腸炎治療剤「レクタブル®2mg注腸フォーム」の勉強会をしました。

岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)

    

潰瘍性大腸炎治療剤「レクタブル®2mg注腸フォーム」の勉強会をしました。
                                                H29年12月19日
                                                By TN @東畦店


初めに潰瘍性大腸炎とは?
潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜がただれて下痢や出血、腹痛をきたす原因不明の病気です。
潰瘍性大腸炎とクローン病を包括して炎症性腸疾患と呼びます。炎症の部位は、直腸から連続的に広がり、大腸全体まで及ぶこともあります。症状が良くなる「寛解」と、悪くなる「再燃」を繰り返すことが特徴です。
どの年齢層でも発病する可能性がありますが、10代後半〜30代前半に好発します。潰瘍性大腸炎の患者数は1970年以降急激に増加傾向にあり、2017年度の潰瘍性大腸炎の推定患者数は17万人以上です。

潰瘍性大腸炎の原因
潰瘍性大腸炎の原因はまだわかっていません。しかし、最近の研究では、「遺伝的な要因」、「食べ物や腸内細菌、化学薬品などの環境因子」、「免疫の異常」の3つが重なり合って発病すると考えられています。食生活の欧米化もこの病気が増加している要因のひとつとされています。

レクタブル開発の経緯
潰瘍性大腸炎は、主として消化管粘膜を侵し、しばしばびらんや潰瘍を形成する原因不明の大腸のびまん性非特異性炎症である。病変が直腸から口側に伸展することや、再燃と寛解を繰り返し治療が長期に亘ることから、直腸やS状結腸等の病変の局所治療において、高い忍容性を有し、簡便に投与可能な注
腸製剤が望まれていた。
レクタブル®2mg注腸フォーム14回は、1回のプッシュでブデソニド2mgを含むフォームを直腸からS状結腸に到達させる注腸フォーム剤である。ブデソニドはグルココルチコイド受容体親和性が高く、局所において高い抗炎症活性を有する一方、速やかに肝臓で代謝され、全身への曝露が少ないグルココルチコイドである。本剤は、フォーム剤の特性から腸管内における薬液の保持性が高く、投与後に肛門から薬液が漏れる事が少ない。また、1缶で14回までの投与が可能なこと、立位での投与が可能なことより、注腸治療の簡便性を向上させ、潰瘍性大腸炎の寛解導入治療における新たな選択肢として期待される。

レクタブルの治療学的・製剤学的特性
レクタブル®2mg注腸フォーム14回は、ブデソニドを有効成分とする潰瘍性大腸炎治療剤で、国内初の注腸フォーム剤である。
1.
本剤の126週間投与は、プラセボに対し有意に高い粘膜治癒率及び寛解率を示す。
2.
フォームが直腸〜S状結腸まで到達する。直腸〜S状結腸に病変を有するすべての
   潰瘍性大腸炎(重症を除く)に投与可能である。
3. 有効成分ブデソニドのバイオアベイラビリティは約16%と推察され、体内に吸収後は
   肝臓で代謝を受ける。
4.
立位で投与可能で、投与後に肛門から薬液が漏れる事が少なく、患者の受容性が
   良好な製剤である。
5. 1
缶で14回投与可能で、注腸投与のためのディスポーザブルタイプのアプリケーターが
     付属する製剤である。 

【効能又は効果】
潰瘍性大腸炎(重症を除く)
〈効能又は効果に関連する使用上の注意〉
 
本剤が腸内で到達する範囲は概ねS状結腸部までであり、直腸部及びS状結腸部の病変に対して使用すること。
 

【用法及び用量】
通常、成人には1回あたり1プッシュ(ブデソニドとして2mg) 、 12回直腸内に噴射する。
 

◎感想
増加している潰瘍性大腸炎の患者様の治療にまた一つ選択肢が増えた事は喜ばしいことだと思います。今までの注腸液だとかさばり持ち運びに不便でしたがレクタブルは1缶で14回投与出来るので薬局から家への持ち運びも便利ですし、旅行などに持って行く時も携帯しやすいと思います。
また注腸液だと肛門から薬液が漏れる事が多くあったようですが、フォーム剤なので漏れが少ないのも利点だと思います。

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2017年12月15日
持続性選択的DPP−4阻害剤「マリゼブ錠」の勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

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    持続性選択的DPP−4阻害剤「マリゼブ錠」の勉強会をしました。  
   
                                                H29年12月15日
                                                By MH @東畦店


経口糖尿病用剤の持続性選択的DPP−4阻害剤については、はな薬局のHPで他の薬剤師がまとめているため今回は他のDPP−4阻害剤との違いについてまとめていきます。 

マリゼブ錠
成分:オマリグリプチン錠
規格:12.5mg・25mg
用法・用量:25mgを1週間に1回経口投与

長時間作用するメカニズム(動物モデルにより示唆)
1.  肝臓で代謝をほとんど受けない。
2.  体内に広く分布するため腎臓での単位時間当たりの濾過量が少ない。
3.  大部分が尿細管で再吸収される。
はっきりとした理由はまだ証明できてはいないのですが、以上のことから長時間作用すると考えられています。

有効性(HbA1cの推移)
長期使用に関する特定使用成績調査(3か月次中間解析の報告)
新患・切り替え・追加を含む全体では7.346.82
新患では7.686.69
他のDPP−4阻害剤からの切り替えでは6.876.71
追加では8.347.58
以上すべての場合において数値は上がることなく改善しています。
他のDPP−4阻害剤からの切り替えにおいても数値は悪くなっていないため切り替えについても問題ないと思われます。

 マリゼブはDPP−4阻害剤では唯一週一回服用の薬です、しかし他に毎日服用する薬がある患者が服用するにはかえって飲みにくくなるかもしれません、新規で服用する、他剤をあまり服用していない、忙しくて毎日薬が飲めない患者等であれば需要があると考えられます。

効果については有効性で述べたように他のDPP−4阻害剤からの切り替えは問題ないと思われます。
患者のコンプライアンスを良くしていくためライフスタイルに合わせた服用方法が選べることはこれから必要になっていくのかもしれません。現在も長時間作用の薬が増えていっています。今のところ私は薬を定期的に飲む必要はありませんが万が一飲まなければいけなくなった時には週一回や月一回の薬が選択肢にあるのはありがたいことです。 

                    
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2017年10月24日
「高コレステロール血症治療剤/完全ヒト型抗PCSK9モノクローナル抗体」について勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

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 高コレステロール血症治療剤/完全ヒト型抗PCSK9モノクローナル抗体『プラルエント皮下注』について勉強会をしました。  
                                                H29年10月17日
                                                By A.N. @藤田店


20176月動脈硬化性疾患予防のガイドラインが改訂されました】

その中で、二次予防において、より厳格な管理が必要な高リスク病態に以下のものが追加されました。
 ・家族性高コレステロール血症
・急性冠症候群・糖尿病
・非心原性脳梗塞・末梢動脈疾患(PAD)
・慢性腎臓病(CDK)
・メタボリックシンドローム
・主要危険因子の重複・喫煙 

【家族性高コレステロール血症(=FH)って?】
「家族性高コレステロール血症」は、英語名で「Familial Hypercholesterolemia」といい、略して「FH」とよばれることもあります。コレステロール値が高くなる遺伝子を両親もしくはどちらかから受け継いで高コレステロール血症を発症する病気です。
FHの遺伝子を、片方の親から受け継いでいる場合を「ヘテロ接合体」(LDLコレステロールの値が150420/dlに達する)とよび、両親から受け継いでいる場合を「ホモ接合体」(LDLコレステロールの値が500900/dlに達する)とよびます。ホモ接合体は、ヘテロ接合体に比べて症状が重くなります。

 "遺伝性"というと、めずらしい病気だと思われがちですが、ヘテロ接合体の患者さんは200500人に1人以上、ホモ接合体の患者さんは16万〜100万人に1人以上の割合で認められます。
日本では25万〜64万人の患者さんがいると推定されていますが、本人が気づいていない場合も多いといわれています。
検査でLDL(悪玉)コレステロールが高い患者さんの約8.5%が、家族性高コレステロール血症(FH)だという調査結果も出ています。  (プラルエント患者さん用資料「ともに」より)

 では以下をチェック!!
●脂質異常症治療薬開始前のLDLコレステロールの値が180/dl以上
●手の甲や、ひじ・ひざなどの関節伸側に黄色腫(黄色いしこり)がある。
 又はアキレス腱が肥厚(
X線軟線撮影で9舒幣紂砲靴討い襦
●両親や祖父母、兄弟などに家族性高コレステロール血症または若年性
 (男性で
55歳未満、女性で65歳未満)の冠動脈疾患がある。
2項目以上に当てはまる場合は、可能性高くなります!

 また、LDLコレステロールの値250/dl以上の場合はそれだけでも可能性高くなります。FHは比較的若い内からの動脈硬化疾患リスクが非常に高い疾患であり、かつ遺伝疾患の中では最も高頻度の疾患だそうです。 

【プラルエントの特徴】
   作用機序
  PCSK9(肝細胞が作る酵素)に結合し、LDL受容体へのPCSK9の結合を阻害
  することにより、血中LDLコレステロールを低下させます。
2017102411340916040.jpg
   →どういうことか?LDLと結合したLDL受容体は肝細胞
   内に取り込まれ、
LDLLDL受容体に分けられます。
    
この後、LDLは分解されますが、LDL受容体は
         細胞表⾯に送り出され、リサイクルされます。 

2017102411525119641.jpg





2017102411364317825.jpg     肝細胞が作る酵素の
1つ、PCSK9LDL受容体と
     結合
すると、LDL
の肝細胞内への取り込み時に
    
 LDLだけでなく、LDL受容体をも分解
させてしまう
     ので、
LDL受容体が減少
します。
     これにより、
液中のLDLが取り込ま
れる量が減少
     するため、
液中のLDLが増加します。     
2017102411594116599.jpg2017102411592520266.jpg
        

          
   


2017102411380617778.jpg
    プラルエントを投与すると、液中に移行した
           
プラルエントによってPCSK9がLDL受容体への結合
            するのを阻害
します。
            これによって、
LDL受容体は分解されることなく
     え、肝細胞へのLDLの取り込みが
             促進されます。
      
その結果、LDLコレステロール値が低下します。 
    (※因みに、PCSK9
はスタチンを投与すると、
        発現量が亢進します。 併用はやはり効果的!!) 
    (作用機序は
           サノフィプラルエント製品情報サイトより)


    効能効果

家族性コレステロール症、コレステロール症。ただし、⼼⾎管イベントの発現リスクが高くHMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不分な場合に限る。
→詳細は…。
スタチン系薬剤を使っていても中々LDL下がらない患者さん
 …その患者さんが個人の治療最大量スタチン系薬剤を使用
   している場合に、併用で投与します。
★治療最大量とはどういう事か?
今以上スタチン系薬剤(薬剤指定や用量が何mg以上との規定なし)の規格は上げる事が出来ないor上げたくないが、ずっと(処方医が臨床上十分な観察期間と判断する期間、もしくは糖尿病・慢性腎臓病・末梢動脈疾患の患者さんの対しては3ヶ月以上)服用していても数値が全然下がらない(150以上が続く等)場合とのこと。LDL低下作用は6070%とも言われており、併用52週でLDL141.153.4まで下がったデータもあるそうです。
 
(※病院では最適推進ガイドラインに従い、プラルエント処方するにあたって、何個ものチェック項目がありそれをクリアしても診療報酬明細書に何個もの項目を記載しなければならないそうです。)
★では症状がよくなったらどうなるのか?
数値が下がっても併用は変わりません。どちらか薬剤が中止になることもありません。ずっと併用服用は続きますので、処方箋上にプラルエントとスタチン系薬剤は必ずセットで記載があるはず、とのことです。
因みに、併用しながらスタチン系薬剤の減量はOKだそうです。

    用量用法

    通常、成にはアリロクマブ(遺伝組換え)として
   
75mg2週に1下投与する。効果不分な場合には
   
1150mgに増量できる。
    →基本院外処方です。
    臨床試験で99%、75咾寮什泙埜果認められているそうです。
   
冷所保存です。
    年齢、体重などの規定ありません。
   価格

1本22940円です。→3割負担6882円となります。高価。 

   副作用

   発現:29/143例中の内、注射部位反応が主で、18例でした。
   それによる中断例は無いそうです。 

【まとめ】

デモ機を使用させていただきましたが、非常に簡単でした。開封後何もせず、皮膚にペン当ててカチッと押すだけで、薬剤が入っていくのを確認できる小窓もついています。ペンの使い方、冊子も提供があるとのことです。

効果は非常に高いですが、ただ、お薬代が高いのと、ずっと続けなければいけない、その2点は慎重に考えなければならないと思います。もし処方出た時は内服と注射併用することで効果があるという事を患者さんによく理解して頂き、コンプライアンスをよくするこ

                    
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2017年04月18日
外用副腎皮質ホルモン剤『メサデルム』について勉強会をしました。
岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)
  
岡山の街の健康応援団

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外用副腎皮質ホルモン剤『メサデルム』について勉強会をしました。                             
                             H29年04月18日
                         By H.O.@東畦店 

《商品名》

  メサデルムクリーム
  メサデルム軟膏
  メサデルムローション

《組成》
  デキサメタゾンプロピオン酸エステル

《効果・効能》
  湿疹・皮膚炎群、湿疹群、虫刺され、薬疹・中毒疹、乾癬など幅広い適応症を有する。
  ストロングクラスに分類。

《用法・用量》
  1日1〜数回、適量を患部に塗布する。

《本剤の特徴》
  ・   クリーム、ローション剤にはスクワランが含まれており、
   単剤でも保湿作用が期待できる。
  ・   クリーム剤は大部分がO/W型であるが、本剤はW/O型であり、べたつきが少なく、
   使用感が良い。
   一般的に、O/W : 肌に浸透しやすい(SEでやすい) W/O型:刺激が少ない
          伸びがいい                保湿力が強い
     水にすぐ流れる              水に流れにくい
  
といった特徴があり、W/O型の他の薬剤としては、パスタロンソフト、
  ヒルドイドソフト、ネリゾナユニバーサルクリームが挙げられる。
  ・   ベリーストロングに位置づけられるネリゾナよりも優れた抗炎症作用を有
  
し、SEについてはそれよりも少ないとのデータがある。
  ・ メサデルムの成分であるデキサメタゾンプロピオン酸エステルはベタメタ
  
ゾンジプロピオン酸エステル(リンデロンDP)のC16のメチル基の
  立体異性体であり、α位である本剤は効果と副作用のバランスが取れているの
  が特徴である。

《まとめ》
  メサデルムは3種の剤型があり、クリーム剤、ローション剤はスクワランが配合
  されているため、単剤でも保湿効果が期待できる。
  ストロングに分類される薬剤であるが、抗炎症作用はベリーストロングと同程度の
  効果が期待できるというデータがあり、さらにステロイド剤ということで患者さんが
  気にされる副作用は、ベリーストロングのものと比べ少ない薬剤である。
 
効果は高く副作用は少ないことから、患者さんにとってとても使いやすい
  安心な薬剤であると言える。
 

                    
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アルコール依存症 断酒補助剤「レグテクト」の勉強会をしました。
                                 
                               H28年12月15日
                         By M.H.@東畦店 
                      
アルコール依存症 断酒補助剤
レグテクト錠333mg(アカンプロサートカルシウム製剤)
 

アルコール依存症とは
アルコールは麻薬、覚せい剤などと同様に依存性のある物質です。精神依存、身体依存ともに強くアルコール依存症から回復するためには生涯にわたって酒を断つしかありません。なぜなら依存症になってしまうと、コントロールして飲酒するのは不可能に近いからです。
 

作用機序
アルコール依存症では中枢神経系の主要な興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経活動が亢進し、興奮性神経伝達と抑制性神経伝達の間に不均衡が生じると考えられています。レグテクトの作用機序は明確ではないもののアルコール依存で亢進したグルタミン酸作動性神経活動を抑制することで神経伝達の均衡を回復し、飲酒欲求を抑制すると推察されています。

効能効果
アルコール依存症患者における断酒維持の補助
<効能効果に関連する使用上の注意>
1アルコール依存症の診断は、国際疾病分類等の適切な診断基準に基づき慎重に実施し、
  基準を満たす場合のみに使用すること。
 
  診断基準 下記6項目のうち3項目を満たすこと
 
   
飲酒したいという強烈な欲求、脅迫感(渇望)
  飲酒制限の不能
 
   
離脱症状  
  ぢ寮の増大  
  グ酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を
消費してしまう
   飲酒以外の娯楽を無視(飲酒中心の生活) 
  精神的、身体的問題
が悪化しているのも関わらず、断酒しない(負の強化への抵抗)
2心理社会的治療と併用すること。
3断酒の意思のある患者のみ使用すること。
4離脱症状がみられる患者では、離脱症状に対する治療を終了してから使用すること。
 (本剤は離脱症状の治療剤ではない)

 
用法用量
通常成人にはアカンプロサートカルシウムとして666mgを1日3回食後に経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1空腹時に投与すると食後投与と比較して血中濃度が上昇する恐れがあるため
  食後に服用するように指導すること。
2レグテクトの投与期間は原則として24週間とすること。治療上の有益性が認められる
  場合にのみ投与期間を延長できるが、定期的に投与継続の要否について検討し、
  漫然と投与しないこと。

 
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
高度の腎障害がある患者(排泄遅延により、高い血中濃度が維持する恐れがある)
 
  
慎重投与
軽度から中等度の腎機能障害のある患者
自殺念慮または自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者
高齢者(血中濃度が上昇する恐れがある)
高度の肝障害のある患者

 
副作用
重大な副作用
アナフィラキシー(頻度不明)
血管浮腫(頻度不明):舌腫脹、リンパ節腫脹等の症状を伴う血管浮腫が現れることがあるので、観察を十分行い、異常が認められた場合は直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。

その他の副作用
下痢(5%以上)、傾眠・腹部膨満・嘔吐(1〜5%未満)、不安・頭痛・精神運動亢進・便秘・悪心・鼓腸・過敏性腸症候群・口内炎・湿疹・乾癬・浮腫・末梢性浮腫(1%未満)腹痛・蕁麻疹・掻痒感・斑状丘疹状皮疹・不感症・勃起不全・リビドー減退亢進(頻度不明)

 
過量投与
過量投与時にみられる主な症状は下痢であると考える。
解毒薬は知られていない、症状において適切な処置を行う。
国内臨床試験では過量投与は認められていません、海外ではレグテクト2gで腹痛、レグテクト26.6gとアルコールの摂取では下痢が認められましたがいずれも回復しました。
 

使用上の注意
腸溶性のフィルムコーティング錠であるためかんだり割ったり砕いたりせずそのまま服用するように指導すること。

臨床成績
対象および症例数WHOによる「疾病および関連保健問題の国際統計分類依存症候群の診断基準」によりアルコール依存症と診断された物で、断酒意思があり、心理社会的治療を併用する20歳以上の患者。有効性解析対象数327例(プラセボ群:164例、レグテクト群:163例)

方法
レグテクトまたはプラセボを1日3回(1998mg/
日)経口投与した。投与期間は24週間とし、投与期間後に設定した24週間の追跡観察期間中は投与しなかった。また試験期間中の抗酒薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん薬、アルデヒド反応を起こす薬剤の併用は禁止した。

試験結果
投与期間での完全断酒率はレグテクト群47.2%(77/163例)プラセボ群36.0%(59/164例)であり、レグテクト群がプラセボ群と比較し有意に高かった。
 

薬物動態
・単回投与した場合の血漿中アセチルホモタウリン濃度は4.46.8
時間で最高に達し、
 
14.920.4
時間の半減期で消失した。静脈内および経口投与時のAUCから算出した
  バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)は11%であった。
・血漿中のアセチルホモタウリン濃度は、反復投与2日目からほぼ一定で推移し、
  体内動態は速やかに定常状態に達する。
・尿中、および糞中の代謝物は尿および糞中からは未変化体(アセチルホモタウリン)
  のみが検出され、アカンプロサートカルシウムはヒトの体内で代謝されないことが
  示唆された。
・投与されたアカンプロサートカルシウムの88.2
%は糞便中に排出された。
・ジスルフィラム(ノックビン)、ジアゼパム(セルシン)、
  イミプラミン(トフラニール)はアカンプロサートカルシウムの薬物動態に
  影響を及ぼさない。またアカンプロサートカルシウムはアルコールの体内動態
  に影響を及ぼさない。
 

薬効薬理
・エタノールの自発摂取量を抑制。
・離脱後のグルタミン酸量が低く推移。
・グルタミン酸刺激によるLDH(乳酸脱水素酵素)漏出の増加を抑制。
・各種神経伝達物質受容体、イオンチャンネル、及びトランスポーターに対する
  レグテクトの影響は、顕著な作用はないまたは影響は認められない、である。

 
一般薬理試験及び毒性試験
・中枢神経系に及ぼす影響(ラット・マウス)
 
ラットにレグテクト2000/
圓魴亳投与したときに一過性の体温低下が認められたが
  それ以外の中枢作用は認められなかった。
・呼吸系に及ぼす影響(ラット)ラットにレグテクト2000/
圓魴亳投与したときに
  呼吸数減少、1回換気量増加及び分時換気量増加が認められた。
・心血管系に及ぼす影響(in vitro、イヌ)In vitro試験において300μmol/L
まで
  ヒト
ether-a-go-go関連遺伝子(hERG
)電流やイヌ心臓プルキンエ繊維における
  活動電位波形への影響はなく、イヌへの経口投与においても
1000/kg
まで心拍数、
  血圧および心電図パラメーターに影響はなかった。
・反復投与毒性試験(ラット、イヌ、サル)
ラット、イヌ、サルへの反復経口投与
  において、軟便、下痢便なのどの便性状の変化が認めらえた他、イヌでは嘔吐が、
  ラットでは尿 
pH
 の低下、尿中蛋白及びヘモグロビンの増加、
 
BUN
の増加が認められた。高用量を投与した際には、イヌでは嘔吐物は便に
  赤色物の混入が認められ、ラットでは腎障害による死亡が認めらえた。
  また、レグテクトはカルシウム塩であるため、ラットで血中および尿中カルシウム
  の増加が認められたのに加え、イヌでも尿中カルシウムの増加が認められた。
  高用量を投与したラットでは腎臓を含めた各器官・組織への沈着が認められた。
・生殖発生毒性試験(マウス、ラット、ウサギ)
   
<受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験>
   
マウスにおいてレグテクト投与の影響は認められない。
  
<胚・胎児発生に関する試験>
マウス及びラットにおいてレグテクト投与の影響は
    認められなかった。
ウサギにおいて母動物に軟便及び肛門周囲の被毛の汚れ、
    摂餌量の減少及び体重の増加抑制が認められたが、母動物の生殖能及び胎児には
    異常は認められなかった。
  
<出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験>
   
マウス、ラットにおいてレグテクトの投与による影響は認められなかった。
・遺伝毒性試験(in vitro
、マウス)
  
レグテクトは生体内で遺伝毒性を示す可能性は低い
・がん原性試験(マウス、ラット)
マウスを用いた試験ではレグテクトの投与に関連した
  腫瘍の発生は認められなかった。また、ラットに対して明らかな発がん性
  を示さなかった。
・依存試験(サル、ハト、マウス)
レグテクトは精神依存形成能を有さないと判断された。
 

まとめ
 
レグテクトが発売される以前、アルコール依存症治療薬は抗酒薬(嫌酒薬)と呼ばれる薬が使用されていました。アルコールは肝臓で代謝されアルコール➝アセトアルデヒド➝酢酸となり体外へと排泄されます。この代謝過程でできるアセトアルデヒドが悪酔いの原因です、このアセトアルデヒドを蓄積させ悪酔いの状態にするのが抗酒薬です、抗酒薬としてシアナマイド、ノックビンがあります。抗酒薬は飲酒欲求を抑える薬ではないので適切な服用が難しい薬でした。

 
アルコール依存症を克服するためには断酒をしなくてはなりません、アルコールを少しでも飲んでしまえば又断酒前の状態に戻ってしまいます。
一番重要なのは本人の意思で、又それをサポートする自助グループへの参加もかなりの支えになります。アルコール依存症を克服する率はサポートがあるかないかでかなり差が出てくるようです。

 
アルコール依存症の入院治療後の断酒率は退院時には高率ですが退院後1224か月までに約20%に減少してその後大きな変化はありません。今回のレグテクトを退院後に服用続けると臨床成績でも書いてあるように47.2%とかなり断酒率の減少が抑えられています。
飲酒欲求はなくなったと思ったらいきなり波が押し寄せてくるように起こることがあります、その周期や強さは個人差があり人と比較して自己判断するのは危険です。薬を自己判断で中止することがないようにしなくてはなりません。治療の継続に意味があることを本人に理解させていくことが重要です。投薬する薬剤師は患者様にきちんと薬を継続してもらえるようにサポートをしなければいけません。

 
 
今回レグテクトの勉強会をして改めてアルコール依存症についても勉強できました。最近子供が中学の授業でアルコール依存症について勉強したと言っていた事を思い出しました。アルコール依存症がいかに恐ろしい病気であるかを子供の頃から教えていくことは改めて重要なことであると実感しました。
 
私も薬剤師としてアルコール依存症についてきちんと理解し、禁酒をサポートする一員となれるよう頑張ります。


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外用副腎皮質ホルモン剤『メサデルム』について勉強会をしました。アルコール依存症 断酒補助剤「レグテクト」の勉強会をしました。                                 
                               H28年12月15日
                         By M.H.@東畦店 
                      


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2017年02月08日
アルコール依存症 断酒補助剤「レグテスト」の勉強会をしました。
 
岡山の街の健康応援団

 岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)
  
アルコール依存症 断酒補助剤「レグテクト」の勉強会をしました。
                                 
                               H28年12月15日
                         By M.H.@東畦店 
                      
アルコール依存症 断酒補助剤
レグテクト錠333mg(アカンプロサートカルシウム製剤) 

アルコール依存症とは
アルコールは麻薬、覚せい剤などと同様に依存性のある物質です。精神依存、身体依存ともに強くアルコール依存症から回復するためには生涯にわたって酒を断つしかありません。なぜなら依存症になってしまうと、コントロールして飲酒するのは不可能に近いからです。 

作用機序
アルコール依存症では中枢神経系の主要な興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経活動が亢進し、興奮性神経伝達と抑制性神経伝達の間に不均衡が生じると考えられています。レグテクトの作用機序は明確ではないもののアルコール依存で亢進したグルタミン酸作動性神経活動を抑制することで神経伝達の均衡を回復し、飲酒欲求を抑制すると推察されています。

効能効果
アルコール依存症患者における断酒維持の補助
<効能効果に関連する使用上の注意>
1アルコール依存症の診断は、国際疾病分類等の適切な診断基準に基づき慎重に実施し、
  基準を満たす場合のみに使用すること。
 
  診断基準 下記6項目のうち3項目を満たすこと
 
    飲酒したいという強烈な欲求、脅迫感(渇望)
  飲酒制限の不能
 
    離脱症状  
  ぢ寮の増大  
  グ酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を
消費してしまう
   飲酒以外の娯楽を無視(飲酒中心の生活) 
  精神的、身体的問題
が悪化しているのも関わらず、断酒しない(負の強化への抵抗)
2心理社会的治療と併用すること。
3断酒の意思のある患者のみ使用すること。
4離脱症状がみられる患者では、離脱症状に対する治療を終了してから使用すること。
 (本剤は離脱症状の治療剤ではない)

 用法用量
通常成人にはアカンプロサートカルシウムとして666mgを1日3回食後に経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1空腹時に投与すると食後投与と比較して血中濃度が上昇する恐れがあるため
  食後に服用するように指導すること。
2レグテクトの投与期間は原則として24週間とすること。治療上の有益性が認められる
  場合にのみ投与期間を延長できるが、定期的に投与継続の要否について検討し、
  漫然と投与しないこと。

 禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
高度の腎障害がある患者(排泄遅延により、高い血中濃度が維持する恐れがある) 
  
慎重投与
軽度から中等度の腎機能障害のある患者
自殺念慮または自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者
高齢者(血中濃度が上昇する恐れがある)
高度の肝障害のある患者

 副作用
重大な副作用
アナフィラキシー(頻度不明)
血管浮腫(頻度不明):舌腫脹、リンパ節腫脹等の症状を伴う血管浮腫が現れることがあるので、観察を十分行い、異常が認められた場合は直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。

その他の副作用
下痢(5%以上)、傾眠・腹部膨満・嘔吐(1〜5%未満)、不安・頭痛・精神運動亢進・便秘・悪心・鼓腸・過敏性腸症候群・口内炎・湿疹・乾癬・浮腫・末梢性浮腫(1%未満)腹痛・蕁麻疹・掻痒感・斑状丘疹状皮疹・不感症・勃起不全・リビドー減退亢進(頻度不明)

 過量投与
過量投与時にみられる主な症状は下痢であると考える。
解毒薬は知られていない、症状において適切な処置を行う。
国内臨床試験では過量投与は認められていません、海外ではレグテクト2gで腹痛、レグテクト26.6gとアルコールの摂取では下痢が認められましたがいずれも回復しました。 

使用上の注意
腸溶性のフィルムコーティング錠であるためかんだり割ったり砕いたりせずそのまま服用するように指導すること。

臨床成績
対象および症例数WHOによる「疾病および関連保健問題の国際統計分類依存症候群の診断基準」によりアルコール依存症と診断された物で、断酒意思があり、心理社会的治療を併用する20歳以上の患者。有効性解析対象数327例(プラセボ群:164例、レグテクト群:163例)

方法
レグテクトまたはプラセボを1日3回(1998mg/日)経口投与した。投与期間は24週間とし、投与期間後に設定した24週間の追跡観察期間中は投与しなかった。また試験期間中の抗酒薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん薬、アルデヒド反応を起こす薬剤の併用は禁止した。

試験結果
投与期間での完全断酒率はレグテクト群47.2%(77/163例)プラセボ群36.0%(59/164例)であり、レグテクト群がプラセボ群と比較し有意に高かった。 

薬物動態
・単回投与した場合の血漿中アセチルホモタウリン濃度は4.46.8時間で最高に達し、
 
14.920.4時間の半減期で消失した。静脈内および経口投与時のAUCから算出した
  バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)は11%であった。
・血漿中のアセチルホモタウリン濃度は、反復投与2日目からほぼ一定で推移し、
  体内動態は速やかに定常状態に達する。
・尿中、および糞中の代謝物は尿および糞中からは未変化体(アセチルホモタウリン)
  のみが検出され、アカンプロサートカルシウムはヒトの体内で代謝されないことが
  示唆された。
・投与されたアカンプロサートカルシウムの88.2%は糞便中に排出された。
・ジスルフィラム(ノックビン)、ジアゼパム(セルシン)、
  イミプラミン(トフラニール)はアカンプロサートカルシウムの薬物動態に
  影響を及ぼさない。またアカンプロサートカルシウムはアルコールの体内動態
  に影響を及ぼさない。
 

薬効薬理
・エタノールの自発摂取量を抑制。
・離脱後のグルタミン酸量が低く推移。
・グルタミン酸刺激によるLDH(乳酸脱水素酵素)漏出の増加を抑制。
・各種神経伝達物質受容体、イオンチャンネル、及びトランスポーターに対する
  レグテクトの影響は、顕著な作用はないまたは影響は認められない、である。

 一般薬理試験及び毒性試験
・中枢神経系に及ぼす影響(ラット・マウス)
 
ラットにレグテクト2000/圓魴亳投与したときに一過性の体温低下が認められたが
  それ以外の中枢作用は認められなかった。
・呼吸系に及ぼす影響(ラット)ラットにレグテクト2000/圓魴亳投与したときに
  呼吸数減少、1回換気量増加及び分時換気量増加が認められた。
・心血管系に及ぼす影響(in vitro、イヌ)In vitro試験において300μmol/Lまで
  ヒト
ether-a-go-go関連遺伝子(hERG)電流やイヌ心臓プルキンエ繊維における
  活動電位波形への影響はなく、イヌへの経口投与においても
1000/kgまで心拍数、
  血圧および心電図パラメーターに影響はなかった。
・反復投与毒性試験(ラット、イヌ、サル)ラット、イヌ、サルへの反復経口投与
  において、軟便、下痢便なのどの便性状の変化が認めらえた他、イヌでは嘔吐が、
  ラットでは尿 
pH の低下、尿中蛋白及びヘモグロビンの増加、
 
BUNの増加が認められた。高用量を投与した際には、イヌでは嘔吐物は便に
  赤色物の混入が認められ、ラットでは腎障害による死亡が認めらえた。
  また、レグテクトはカルシウム塩であるため、ラットで血中および尿中カルシウム
  の増加が認められたのに加え、イヌでも尿中カルシウムの増加が認められた。
  高用量を投与したラットでは腎臓を含めた各器官・組織への沈着が認められた。
・生殖発生毒性試験(マウス、ラット、ウサギ)
   
<受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験>
   
マウスにおいてレグテクト投与の影響は認められない。
  
<胚・胎児発生に関する試験>マウス及びラットにおいてレグテクト投与の影響は
    認められなかった。
ウサギにおいて母動物に軟便及び肛門周囲の被毛の汚れ、
    摂餌量の減少及び体重の増加抑制が認められたが、母動物の生殖能及び胎児には
    異常は認められなかった。
  
<出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験>
   
マウス、ラットにおいてレグテクトの投与による影響は認められなかった。
・遺伝毒性試験(in vitro、マウス)
  
レグテクトは生体内で遺伝毒性を示す可能性は低い
・がん原性試験(マウス、ラット)マウスを用いた試験ではレグテクトの投与に関連した
  腫瘍の発生は認められなかった。また、ラットに対して明らかな発がん性
  を示さなかった。
・依存試験(サル、ハト、マウス)
レグテクトは精神依存形成能を有さないと判断された。 

まとめ
 
レグテクトが発売される以前、アルコール依存症治療薬は抗酒薬(嫌酒薬)と呼ばれる薬が使用されていました。アルコールは肝臓で代謝されアルコール➝アセトアルデヒド➝酢酸となり体外へと排泄されます。この代謝過程でできるアセトアルデヒドが悪酔いの原因です、このアセトアルデヒドを蓄積させ悪酔いの状態にするのが抗酒薬です、抗酒薬としてシアナマイド、ノックビンがあります。抗酒薬は飲酒欲求を抑える薬ではないので適切な服用が難しい薬でした。

 
アルコール依存症を克服するためには断酒をしなくてはなりません、アルコールを少しでも飲んでしまえば又断酒前の状態に戻ってしまいます。一番重要なのは本人の意思で、又それをサポートする自助グループへの参加もかなりの支えになります。アルコール依存症を克服する率はサポートがあるかないかでかなり差が出てくるようです。

 
アルコール依存症の入院治療後の断酒率は退院時には高率ですが退院後1224か月までに約20%に減少してその後大きな変化はありません。今回のレグテクトを退院後に服用続けると臨床成績でも書いてあるように47.2%とかなり断酒率の減少が抑えられています。飲酒欲求はなくなったと思ったらいきなり波が押し寄せてくるように起こることがあります、その周期や強さは個人差があり人と比較して自己判断するのは危険です。薬を自己判断で中止することがないようにしなくてはなりません。治療の継続に意味があることを本人に理解させていくことが重要です。投薬する薬剤師は患者様にきちんと薬を継続してもらえるようにサポートをしなければいけません。

 
 今回レグテクトの勉強会をして改めてアルコール依存症についても勉強できました。最近子供が中学の授業でアルコール依存症について勉強したと言っていた事を思い出しました。アルコール依存症がいかに恐ろしい病気であるかを子供の頃から教えていくことは改めて重要なことであると実感しました。
 
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2016年12月08日
アレルギー性疾患治療剤の「ビラノア錠20mg」について勉強会をしました

          岡山の街の健康応援団!!
                  &
         岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
       
”はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)

  アレルギー性疾患治療剤の「ビラノア錠20mg」について勉強会をしました。

                                    平成281110                                                                      By Y.I.@妹尾店

<商品名>

 ビラノア錠20mg

<組成>

  ビラスチン錠20mg

<剤型>

 白色の円形素錠

<効能効果>

アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(失神・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

<作用>

ヒスタミンH1受容体拮抗作用しめし、H2H3H4及びムスカリン受容体には作用しない

<用法用量>

通常、成人にはビラスチンとして120mgを11回空腹時に経口投与する。

<特徴>

1包化は可

・ビラノア錠はスギ花粉暴露で誘発された鼻症状を投与45分後から改善した。

  1回目の治験薬投与における効果発現時間 TNSS(総合鼻症状スコア)を指標にした

  効果発現時間は、本剤20mg群では本剤10mg およびフェキソフェナジン塩酸塩群と

  比較し速かった。各鼻症状(鼻汁、 くしゃみ発作、鼻閉、鼻のかゆみ)スコアを指標

  にした効果発現時間も、 本剤20mg群ではフェキソフェナジン塩酸塩群と比較し、

  いずれの症状 においても速かった。


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  またフェキソフェナジンは、12回で26時間作用を示し作用するのに対し

  ビラノア20mgは11回で26時間同等の作用を示した。

.ビラノアはセチリジン群と比較して投与1.5時間後から膨疹及び紅斑を有意に抑制し、

  その効果は24時間後まで持続した。セチリジン群は膨疹、紅斑に対し48時間後に

  抑制率が最大となった。

・食事の影響

  健康成人男性対象に空腹時または高脂肪食後にビラノア20mgお単回経口投与した時

  空腹時のAUCは約40%、Cmaxは約60%低下しT1/2は約3倍に延長した。

  食後のバイオアベイラビリティは有意に低下した。

・脳内ヒスタミンH1受容体への影響

  大脳皮質におけるヒスタミンH1受容体占拠率は0(計算上はマイナス)となった。

  ビラノアはフェキソフェナジン同じようにP糖タンパク基質であり脳内への取り込まれても

  脳外へと排出される。

  フェキソフェナジンの脳内占拠率は510%のためこの2剤よりも眠気が少ないことが

  考えられる。ビラノアの添付文章には運転の注意喚起の記載がない。

・腎機能障碍者

  腎機能正常者、腎機能低下者(軽度、中度、重度)の4グリープにわけビラノア20mg

  を投与した結果、Tmaxは同程度Cmaxは中度で最も高く、AUCT1/2は重度が高くなる

  につれて大きくなった。腎機能障害者の血中濃度は国内臨床第1相試験で忍容性が確認

  されている、本剤50mgの14日間反復投与後の血中濃度よりも低かったことから、

  本剤の腎機能障害者に対する薬物動態の変化は臨床的に意義のある変化ではないと考えられた。

  4グループで何らかの有害事象が発現した患者数は1/6名、1/6名、1/6名、3/6名であった。

  腎機能低下の重症度に従って有害事象が増加する傾向は認められず有害事象の程度は軽度

  であったことから、腎機能低下者に及ぼす臨床的な影響は低く腎機能低下患者において

  用量調節は不要と考えたとのこと。しかしCmax,AUCは健康人にくらべ上昇していることから、

  使用上の注意に中程度または重度の腎機能障害者には慎重投与が記載されている。

  肝機能障害者に対しては国内外とも臨床試験は実施していない。


考察

本剤は11回でフェキソフェナジン塩酸塩に比べ効果発現も早く、セチリジンと同等の効果を示す。また大脳皮質への移行性も少なく、ヒスタミン受容体拮抗薬でよく言われる副作用の眠気が少ないことから、今まで鼻炎などに悩まされ薬を服用し仕事や学業に使用をきたしていた患者様にはとても良い薬だと思われる。しかし、11回ではあるが食前で服用のためコンプライアンスが下がる、もしくは食後に服用してしまいビラノアの最大の効果を期待できないことも考えられる。薬剤師としては患者さんのコンプアライアンスを上げるため食事影響なども理解し、患者さんにも理解してもらうよう努める必要があると考えられる。

 

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2016年11月29日
尋常性ざ瘡治療剤「エピデュオゲル」の勉強会をしました。

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                  &
         岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局
       
”はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)

    尋常性ざ瘡治療剤「エピデュオゲル」の勉強会をしました。

                            平成28年11月17日17                                                    By MI@妹尾店

<ニキビの主な原因>

  1.男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発になること

  2.古い角質がつまるなどして毛穴がふさがること.

  3.毛穴の中でニキビの原因菌(アクネ菌など)が増殖すること


<ニキビの症状>                 

   正常な肌・・・皮脂は毛穴を通って分泌され、肌の表面をおおい、肌を健康な状態に

          保ちます。アクネ菌も常在菌として存在します。

   炎症のないニキビ(面ぽう)・・・毛穴がつまり、皮脂が排出されていない状態。

       ニキビの原因となるアクネ菌が増えるのに好都合な環境となります。

   炎症を生じたニキビ(赤いニキビ)・・・毛穴で増えたアクネ菌が炎症を起こす

       物質をよびよせ、炎症がおこる。

   膿をもった黄色いニキビ・・・ニキビの内容物が周囲に広がり、悪化。


 <成分>

 アダパレン(ディフェリン)+過酸化ベンゾイル(ベピオ)の合剤

    アダパレン・・・ニキビの原因となる毛穴がつまるのを防ぎ、面ぽうができる

            のを抑制する。

    過酸化ベンゾイル・・・毛穴のつまりを改善し、またニキビの原因菌である

            アクネ菌などの増殖を抑える。


<効能・効果>

 尋常性ざ瘡

    本剤は顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用すること。顔面以外の部位における有効性・安全性は

    確立していない。


<用法・用量>

 11回、洗顔後、患部に適量を塗布する。

     夕方から就寝前に使用すること。過酸化ベンゾイルが入っているため、

     角層を薄くするので日光による影響で皮膚刺激感強まる可能性があるため注意。


<副作用>

 臨床試験648例中70例(10.8%)に副作用が認められた。主な副作用は皮膚刺激52

 (8.0%)、皮膚疼痛6例(0.9%)、アレルギー性皮膚炎4例(0.6%)

    これらの皮膚症状は使い始めてから2週間以内にあらわれることが多く、通常、

    症状は軽く、一過性であることが多い。


  副作用である皮膚刺激感を減らすために

     塗布前にノンコメドジェニック(ニキビができにくいことを確認している化粧品等)

     の保湿剤をつけるとよい。


    塗る量について

       本剤を少量、チューブから指先にとり、他の指を使って、こすらずに

       薄く塗り拡げます。眼、口唇、小鼻、粘膜、傷口、湿疹を避けて塗布します。

    塗る面積について

       塗る面積は徐々に拡げていきます。初日はニキビを中心に直径2cm以下の

       面積にとどめ、1日ごとに直径1cmごとに面積を拡げていきます。

       にきびが顔全体にある場合は、数日かけて顔全体に拡げていきます。

       顔全体に塗る場合の量の目安は、人差し指の先から第一関節までの

       長さ(約0.5g)です。


<妊婦、産婦、授乳婦などへの投与>

  1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては使用しないこと。

    妊娠中の使用に関する安全性は確立していない。

    (アダパレンをラット、ウサギに経口投与することで、催奇形作用が報告されている。)

  2.授乳中の婦人には使用しないことが望ましいが、やむを得ず使用する場合には

    授乳を避けさせること。(皮膚外用に用いた時のヒト母乳中への移行は不明であるが、

    動物実験において、アダパレンの経口または静脈内投与で乳汁中へ移行することが

    報告されている。)


<小児等への投与>

  低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児に対する安全性は確立

  されていない(使用経験がない)。


<使用上の注意>

    1.他の刺激性のある外用剤との併用の際には、皮膚刺激感が増す恐れが

      あるため注意すること。

    2.本剤は、毛髪や着色・染色された布織物を漂白、退色させるおそれがあるため、

      毛髪や衣服等に付着しないように注意すること。


<臨床成績>

  尋常性ざ瘡患者に対するエピデュオゲルの有効性、安全性についてアダパレン0.1%ゲル、

   BPO2.5%ゲルを対象として比較検討

    ■奏効率

      12週目の奏効率はエピデュオゲル群が33.1%、アダパレン0.1%ゲル群が20.0%、

        BPO2.5%ゲル群が23.1%。エピデュオゲル群は8週目および12週目に各単剤群に

     対して有意な差が認められた。

    ■皮疹数の変化率

      総皮疹数、炎症性皮疹数(赤ニキビ)、非炎症性皮疹数(面ぽう)すべてにおいて、

     エピデュオゲル群は1週目以降すべての評価時点で各単剤群と比較して有意な差が

     認められた。

    ■副作用

      エピデュオゲル群では983例中212例(21.6%)

      アダパレン0.1%ゲル群では986例中151例(15.3%)

      BPO2.5%ゲル群では979例中83例(8.5%)

         エピデュオゲルはアダパレンとBPOの合剤であるため、皮膚刺激感など

         の副作用は少し増えるが、軽度なものが多く通常は使い続けるうち

         症状は改善していくことが多い。刺激対策をすることで使いやすくなる。


<まとめ>

 アダパレン、過酸化ベンゾイルともに現在耐性菌の報告のないにきび治療薬である。

 その両方の作用を併せ持ち、さらに相乗効果の見られるエピデュオゲルは、今までにき

 びで悩んできた患者さんたちにとってとても期待できる薬になるのではないかと思う。

 副作用である刺激感を少しでもなくし、治療をすすめていけるよう刺激対策についても

 投薬時に声掛けができたら良いのではないかと思いました。

 


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2016年09月09日
アナフィラキシー補助治療剤「エピペン」の勉強会をしました。

         岡山の街の健康応援団!!
                 &
         岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局

       
”はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)

アナフィラキシー補助治療剤「エピペン」の勉強会をしました。

                           平成28年09月10日
                            by Y.M.@東畦店

<アナフィラキシーとは>
アナフィラキシーは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)に接触したり、体内に摂取したりした後、数分から数十分以内の短時間に全身に現れる激しい急性のアレルギー反応。
主なアレルゲンとして、食物(卵、牛乳、小麦など)、蜂毒、薬などがある。
アナフィラキシーは症状があらわれてから数分後に、「アナフィラキシー・ショック」とよばれる、血圧が低下し意識障害などのショック症状を引き起こし、生命を脅かす危険な状態になることもあるため十分な注意が必要。

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                                                                                                Pfizer エピペンガイドブックより
<商品名>
エピペン注射液0.15mg
エピペン注射液0.3mg

<組成>
エピペン注射液0.15mg12mL中アドレナリン1mg
エピペン注射液0.3mg12mL中アドレナリン2mg

<剤形・性状>
アドレナリン注射液自己注射キット製剤

<効能・効果>
蜂毒、食物及び薬物等に起因するアナフィラキシー反応に対する補助治療(アナフィラキシーの
既往のある人
またはアナフィラキシーを発現する危険性の高い人に限る)

<用法・用量>

通常、アドレナリンとして0.01mg/kgが推奨用量であり、患者の体重を考慮して、アドレナリン0.15mg
0.3mgを筋肉内注射する。
  ※用法・用量に関連する使用上の注意
    ◇通常、成人には0.3mg製剤を使用し、小児には体重に応じて0.15mg製剤又は
      0.3mg製剤を使用すること。
    ◇0.01mg/kgを超える用量、(すなわち、体重15kg未満の患者に本剤0.15mg製剤、
   体重30kg未満の患者に本剤0.3mg製剤)を投与すると、過量となるおそれがあるので、
   副作用の発現等に十分な注意が必要であり、本剤以外のアドレナリン製剤の使用に
   ついても考慮する必要があるが、0.01mg/kgを超える用量を投与することの必要性に
   ついては、救命を最優先し、患者ごとの症状を観察した上で慎重に判断すること。

<使い方>
1. 携帯用ケースのふたを開けて注射器を取り出す。
2. オレンジ色のニードルカバーを下に向けて、エピペンのまん中を利き手でしっかりと握り、
 もう片方の手で青色の安全キャップを外し、ロックを解除する。
3. エピペンを太ももの前外側に垂直になるようにし、オレンジ色のニードルカバーの先端を
 「カチッ」と音がするまで強く押し付ける。押し付けたまま数秒間待った後、エピペンを
 太ももから抜き取る。
 ※緊急の場合には、衣服の上からでも注射可能。
4. 注射後、オレンジ色のニードルカバーが伸びているかどうかを確認する。
 ニードルカバーが伸びていれば注射は完了。伸びていないとき、注射は完了していないので、
 再度、14を繰り返す。
5. 使用済みのエピペンは、オレンジ色のニードルカバー側から携帯用ケースに戻す。
 ※注射後は、オレンジ色のニードルカバーが伸び、携帯用ケースのふたは閉まらないため無理に押し込まない。

※使用時の注意点
 ◇本剤を大腿部の前外側以外の尻や身体の他の部分に注射しないこと。
 ◇注射時に投与部位が動くと注射部位を損傷したり、針が曲がって抜けなくなったりする
  おそれがあるので、投与部位をしっかり押さえるなど注意すること。
 ◇本剤の誤注射を防止するため、指または手等をオレンジ色のニードルカバー先端に
  あてないよう注意すること。なお、もし指または手等に誤って本剤を注射した場合には、
  直ちに医療機関を受診して、適切な処置を受けるよう指導すること。
 ◇本剤は投与量を安定化するため、1管中2mLの薬液が封入されているが、投与されるのは
  約0.3mLであり、注射後にも約1.7mLの薬液が注射器内に残るように設計されていることから、
  残液の量をみて投与しなかったと誤解するおそれがあるので注意すること。
 ◇本剤は一度注射すると、再度注射しても薬液が放出しない仕組みとなっているので、
    同一の製剤を用いて二度注射しないこと。
 ◇下記の症状が1つでもあらわれたら、できるだけ早期にエピペンを注射するとともに、
  救急車を呼ぶこと。

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                                                                                   Pfizer エピペンガイドブックより
 ◇児童生徒本人がエピペンを注射できない場合には、保護者または教職員や
    保育士が代わりに注射すること。

<副作用>
動悸、頭痛、めまい、不安、振戦、過敏症状、吐き気・嘔吐、熱感、発汗など

 
<管理時の注意点>
☆いつでも使えるように、自宅では手の届くところに置き、外出時には携帯すること。
☆本剤は光で分解しやすいため、携帯用ケースに収められた状態で保存し、
 使用前に携帯用ケースから取り出すこと。
☆本剤は15℃〜30℃で保存することが望ましいので、冷所または日光のあたる
 高温下等に放置しないこと。
 ※夏場にエピペンを持ち歩く際の工夫
    冷蔵庫で冷やした保冷剤(冷凍庫で凍らせた保冷剤は冷やし過ぎる恐れがあります)
  をタオルなどで包んだものや、冷たい飲料水のペットボトルなどとエピペンを
  一緒にバックに入れる。
☆有効期間に注意して、有効期限が来る前に新しい製品の処方を受けること。
 ※使用期限切れを防ぐため、「使用期限切れ等のお知らせプログラム」に登録する
    ことが望まれる。
☆本剤が変色していたり、沈殿物が認められたりしないか定期的に確認すること。
   認められた場合、本剤を使用せず新しい製品の処方を受けること。
☆携帯用ケース及び本剤を落とさないように注意すること。
   落としてしまった場合、破損や漏れがないか確認すること。

 
<まとめ>
食物によるアナフィラキシー発現から心停止までの時間が30分であることが報告されている。
このことからエピペンを使用すべき症状が出たと思ったらすぐに使用した方がよい。
エピペンは、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤であるので、使用したらすぐに救急車を呼ぶか医療機関を受診する必要がある。
また、いざというときに確実にエピペンを注射できるように、日頃から繰り返し練習用エピペントレーナーを用いて練習することが大切である。

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2016年07月26日
喘息治療剤「フルティフォーム」の勉強会をしました。

         岡山の街の健康応援団!!
                 &
         岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局

       
”はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)
     

   嘆息治療配合剤「フルティフォーム」の勉強会をしました。  

                              平成28年07月26日
                             by M.M.@藤田店
<商品名>
フルティフォーム 

<組成>
フルチカゾンプロピオン酸エステル
ホルモテロールフマル酸塩水和物 

<剤形・性状>
用時作動により一定量の薬液が噴霧される吸入エアゾール剤

 <効能・効果>
気管支喘息(吸入ステロイド剤及び長時間作動型吸入β2刺激剤の併用が必要な場合) 

<用法用量>
通常、成人には、フルティフォーム50エアゾール(フルチカゾンプロピオン酸エステルとして50μg及びホルモテロールフマル酸塩水和物として5μg)を12吸入、12回投与する。
なお、症状に応じてフルティフォーム125エアゾール(フルチカゾンプロピオン酸エステルとして125μg及びホルモテロールフマル酸塩水和物として5μg)を124吸入、12回投与する。 

<特徴>
☆炎症を強力に抑えるフルチカゾン(アドエアに含まれるステロイド)と、気管支を速やかに広げるホルモテロール(シムビコートに含まれるβ刺激薬)を同時に吸入できる。 

吸入剤の粒子径と薬剤到達部位について規定したAerosol Consensus Statementでは気道への到達には25μm、末梢気道から肺胞には0.83μmの粒子径が適しているとしている。粒子径が0.8μm未満の薬剤は呼気として排出されるため、治療効果が乏しいとされている。
フルティフォームの粒子径は、吸入剤として適切とされている15μmに広く分布している。

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                         Aerosol Consensus Statement. Chest 1001106, 1991.より

 pMDI (加圧噴霧式定量吸入器)であるフルティフォームは霧状に噴射される粒子を
 吸入するので、
DPI (ドライパウダー吸入器)のように自己の吸気力で薬剤粉末をエアロゾル化
 する必要がない。よって症状や呼吸機能が日々変動する喘息患者において吸気流速の影響を
 受けにくく、またフルティフォームの粒子径は吸気流速にかかわらず中枢〜末梢気道に到達する
 とされる
5μm未満に広く分布する。   

☆噴霧速度が遅く、ゆっくり吸入できるため、同調しやすいpMDIである。 

☆残量がわかりやすいカウンター付きである。アルミ缶を押す力をサポートする補助具もある。

☆薬価(フルティフォームの成分を同量程度使用すると仮定した場合の比較) 
2016072909394813886.jpg
 
   
 <使用時の注意点>
☆吸入器をよく振る。(薬剤を均一にするため) 

☆吸入前に息を軽く吐き出す。 

☆ゆっくり深く吸う。(末梢気道まで薬剤を行きわたらせるため)

3秒以上息止めをしたあと、ゆっくり息を吐く。(薬剤を肺の中に留めるため) 

☆吸入後は必ずうがいをする。(副作用防止のため)
ガラガラ・ブクブクを2回以上繰り返すと効果的。

☆添加物として無水エタノールを含むためアルコールに過敏な方の使用には注意が必要。

 <まとめ>
フルティフォームはアドエアとシムビコートの良い部分を併せ持つ。中用量で使用する場合には薬価も抑えられ、長期的な治療が必要となる喘息患者の負担を減らす助けとなることが期待できる。


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2016年06月13日
乾癬治療剤「マーデュオックス」の勉強会をしました。

 

         岡山の街の健康応援団!!
                 &
         岡山市の元気でやりがいのある調剤薬局

       
”はな薬局”by A.I.E.(Attitude Is Everything.)
     

  尋常性乾癬治療剤「マーデュオックス軟膏」の勉強会をしました。  

  

                            平成28年06月13日
                            by M.I.@妹尾店

<乾癬とは>
乾癬は炎症性角化症という皮膚の病気に分類され、「皮膚の炎症」と、「表皮の新陳代謝の異常」という2つの側面をもつ病気です。

日本には10万〜20万の患者さんがいると言われており、乾癬は症状により5つの種類に分けられるがその中で最も多いのが『尋常性乾癬』であり、約90%を占めている。

 

<乾癬の治療法>

乾癬の治療法は大きく分けて外用療法、内服療法、光線(紫外線)療法、生物学的製剤の4つの方法があり、基本的には外用療法が多く行われる。

 

<外用療法>

主にビタミンD3外用薬、ステロイド外用薬、及びこれらの配合剤が用いられる。

 ●ビタミンD3外用薬:主に表皮の新陳代謝の異常を抑え、正常な皮膚に導きます。

  表皮の盛り上がりや鱗屑(過剰に生産された表皮が厚く積み上がってできた銀白色の垢)

  に特に効果があります。一度症状がよくなれば、良い状態を長期間維持することができるが、

  効果発現までに時間がかかるため、根気よく塗ることが大切。まれに塗布部位に刺激感が

  出ることがあります。

●ステロイド外用薬:主に炎症を抑えます。剤形が豊富で、症状に応じて使い分けられます。

 とくに皮膚の赤身に効果があり、即効性があります。長期間毎日使用すると塗布部位の

 毛細血管が拡張したり、皮膚が薄くなることがあります。

 ●ビタミンD3+ステロイド外用薬:両方の効果を併せ持っており、即効性がある。

  また、反対に両方の副作用にも注意する必要があります。

 

<単剤で治療に使われる薬剤の割合>

 ビタミンD3外用薬            ステロイド外用薬

1.オキサロール軟膏  37.3%       1.アンテベート軟膏  30.8

2.ドボネックス軟膏  19.6%       2.デルモベート軟膏  26.4

3.ボンアルファ軟膏  15.0%       3.マイザー軟膏    16.4

                      4.リンデロンV軟膏  14.2%

 

ビタミンD3+ステロイドの配合外用薬は、今までにはドボベット軟膏

(ドボネックス軟膏+リンデロンDP)がH26.9月〜発売されており、H28.6/21より

発売となるマーデュオックス軟膏はそれに続く尋常性乾癬治療剤となる。


マーデュオックス軟膏:マキサカルシトール(オキサロール)+ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(アンテベート)

の配合剤。単剤でよく使用される薬剤の組み合わせとなっている。

 ◆効能・効果:尋常性乾癬

 ◆用法・用量:通常、11回、適量を患部に塗布する。1日の使用量は、10gまでとする。  

新薬のため、2週間で計算上は14本まで。実際は患部が広範囲に渡る場合は光線療法など
他の治療法を行うため、それほど多く使うことはないと予想される。

使用上の注意:本剤は患部にのみ使用し、正常皮膚には使用しない。
ひっかくなど、刺激を受けると、正常な皮膚にも症状が出ることがあるため、
やさしく塗布すること。本剤塗布後は、手をよく洗うこと。

 

◆副作用:臨床試験166例中9件の副作用。血中コルチゾール減少4件(2.4%)、

 血中カルシウム増加、血中クレアチニン増加、白血球数減少、肝機能異常、

 毛包炎が各1件(0.6%)

◆高齢者への使用:一般に高齢者では生理機能が低下しているため、

 使用が過度にならないように注意。

◆妊婦、産婦、授乳婦への投与:妊婦又は、その可能性のある婦人には有益性が

 危険性を上回ると判断されたときのみ使用。(妊娠中の使用に関する安全性は確立していない)

 授乳婦には使用しないことが望ましいが、使用する場合には授乳を避けさせること。

◆小児への投与:小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)

 

◆薬価比較

 マーデュオックス軟膏   231.0/g    2310/10

 ドボベット軟膏      263.5/g    3952.5/15


◆特徴

1.2つの有効成分の長期安定性と各単剤と同様の経皮吸収性を確保。

2.重症度が高い皮疹を含む尋常性乾癬に対して11回投与で高い治療効果がみられる。

 早期より単剤に比べて有効性が確認された。

3.4週間の治療により50%の尋常性乾癬患者でIGA Treatment successを達成。

   IGAとは尋常性乾癬の皮膚所見の特徴から重症度を評価する指標であり、

     IGAが「なし」または「軽微」と判定された患者の割合をTreatment successとする。

 

◆まとめ

尋常性乾癬により、人目が気になって悩んでいる患者さんはたくさんいると思います。

11回の塗布という、ストレスの少ない治療で早期から有効性が見られるため、これから多くの患者さんのQOL向上につながっていくのではないかと思いました。30代で突然発症することが多く、根治療法は見つかっておらず、症状の緩和と悪化を繰り返しながら、長年付き合っていく必要がある病気です。少しでも、患者さんのストレスを減らすためにも、根気よく継続していくことが大切であることを伝えていけたらと思います。



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